バットディテクタBD4066

【2024/03/10 Update】ユニバーサル基板用の部品配置・配線例を提示しました.


40 kHz付近の超音波を可聴音に変換する受信装置です.街中でも見かけるアブラコウモリの声を聴くことを元々想定して開発した小中学生向け夏休み自由研究の題材です.2007〜2011年度にかけて,北九州学術研究都市において「コウモリマイク工作教室」として実施していました.
その後,神奈川大学の(故)島 健 先生が同様の工作教室を横浜で開催してくださいました(その際,基板データはこちらから提供しました).

回路図です(PDF版はこちら).ユニバーサル基板(ICB-293とか秋月B)の部品配置及び配線例をこちら(PDF)に置いておきますUPDATE

実際に本機のソルダーレスブレッドボード試作回路で受信・録音したアブラコウモリ(複数の個体)の声のサンプルはこちら(mp3形式,1分07秒). 

新規に作る場合は
・LCフィルタではなくアクティブフィルタ(2次〜3次のSallen-Key LPF, fc=10kHz)に置き換える
・TA7368PGはセカンドソースもありますが,現行品種(例えばNJM2113D)に置き換える
のが良いでしょう.

大阪府の安井さんから,発振周波数を可変にして超音波センサをMEMSマイクに変更,音量調節もできるバージョンの製作報告をいただきました.アブラコウモリ以外にも対応できる装置にグレードアップできたそうです.

書誌情報:
武藤浩二, “コウモリ探知機の製作”, エレキジャック, No.3, pp.165-169, July 2007