InkscapeでTexTextを用いた数式入力
【2025/03/19 Update】v2.5a LuaHBTeX(r74669:2025-03-17)に対応
オープンソースのベクターグラフィクスソフトInkscapeにはその機能を拡張する様々なExtensionモジュールが提供されています(多くはサードパーティから).その中に,Inkscape内でTeXを用いて数式入力をするTexTextという Extensionがあります.
esmslideLTjと同様の環境設定(サンセリフ体のTeX Gyre Herosで数式)をInkscape上のTexTextに構築するプリアンブル(textext-tgsf)を作成しました.TexTextのTeXコマンドはlualatexです.ドキュメントクラスはjlreqを使用し普通に日本語の文章も入れられますので,TeX2imgのように使うことができます(LinuxでTeX2imgライクなことができます).
上記画像は実際にTexTextを使っている状況です.
一式のzipファイルには, 次のものが含まれています:
- readme.txt
- TeX Gyre Herosと原ノ味角ゴシックを設定した textext-tgsf.tex
- textext-tgsf.texで使用するギリシャ文字の定義ファイル tgsf.def
- このファイルは$TEXMFHOMEまたは$TEXMFLOCAL直下に配置して下さい
- TeX Gyre Termesと原ノ味明朝フォントを設定した textext-tg.tex(esmieejtecLTjのサブセット)
- 積分記号はNew Computer Modern,\(g\)と\(v\)の異体字及び\(\pi\)はSTIX2 Math
使い方はreadme.txtに簡単に書いてありますが,textext-tgsfについては下記のとおりです:
- 編集領域の冒頭に \input{$TEXMFHOME/tgsf.def} (または \input{$TEXMFLOCAL/tgsf.def} )と記述
- ギリシャ文字を使わない場合は不要
- readme.txtとesmslideLTjも参照して下さい(もともとesmslideLTjのサブセットですので)